潜入!!新潟の大動脈を探検!!

湯沢は完全に冬景色になっておりますが、12月初旬に久しぶりにガイド業に関わる仕事をさせていただきました。

先日あるシンポジウムに参加したところ、その懇親会の席でたまたま「東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)」の所長さんとお話しする機会に恵まれました。そこで所長さんから、「今後関越トンネルのインフラツーリズムをしたいけどガイドがいなくて困っている」というお話しを伺い、ぜひともガイドをさせてほしい、とお話ししました。

そして今回下見をさせていただくことになったので、宿やガイドの仲間の何人かに声をかけさせていただき、実際のツアーのように関越トンネルの見学会をしていただきました。そのツアーの様子を写真と一緒にお伝えいたします。

まずは湯沢にあるNEXCOさんの事務所で簡単に概要の説明をいただきました。その後秘密の通路を通って、高速道路の「関越トンネル」の上下線の間を通っている災害時用の「避難坑」を車で通っていきます。途中で車を停めて、「谷川地下換気所」の入り口の小トンネルを通っていきます。

トンネルを入ってすぐの場所に木の枠があり、そこからドバドバッと水が出ているではありませんか!これは「六年水」と言って、谷川山系に降った雨や雪が6年の長きをかけて浸透してきた湧き水です。関越トンネルを掘った時に出て来たそうです。弱アルカリ性で、「日本のおいしい水百選」の条件にも合っている美味しい水です。
このお水は「谷川PA」でも飲めるようになっていますが、1つだけ大きな違いがあります!それは塩素を入れて「殺菌」をしていない「生水」ということです。飲んでも美味しいですが、熱殺菌にもかねてお茶やコーヒーをこの水で淹れると一層美味しいですよ!ツアーの参加者限定でお持帰りをさせてもらえました!

さらに数分歩いていくと、トンネルが二股に分かれています。右に行くと貯水槽、左に行くと電気室。最初は貯水槽に行って、はしごを登って貯水槽を見学。(何のための貯水槽かはツアーに参加した人にお教えいたします 笑)

 貯水槽から戻って、写真のような「新鮮空気」の矢印をたどっていくと大きな電気室がありました。

 こちらの長くなるので割愛いたしますが、途中に面白かったり、カッコイイ所を通ります。興味のある方はぜひ今後ツアーに参加してください!

 さてさらに電気室の奥に進んで行くと、巨大なパイプがズラッと並んでいる大きな空間に。その奥にある小さな扉を抜けて行くと、写真のような巨大な換気扇が並んでいる別のトンネルへ。こちらがトンネルの途中に、外の新鮮な空気を入れるための通気口の役割を果たしています。

    更に換気扇の奥に行くとこんなトンネルがあり、そこから地上まで約180メートルの立坑が延びています。

 こちらのらせん状階段がその立坑のメンテナンスで職員の方が登っていく階段だそうです。ちなみに約640段の階段です。早い人は7分、遅い人は30分ほど片道でかかるそうです(笑)今回は登りませんでした。

そんなこんなで群馬県側へ抜けるのに約3時間。全く長く感じず、あっという間の探検でした。

群馬県側の関越トンネルの入り口で今回参加された方と記念撮影。そして今回ご案内してくださった方の集合写真も。皆さんとっても素敵な方たちでした。

こちらは番外編。今の時期は緊張が高まる高速道路の「雪害センター」。多数のモニターで、トンネル内部・その他の雪が溜まりやすい高速道路の部分を監視しています。

今回のツアーでは、トンネル内部の見学もそうですが、それ以外のところでもNEXCOの皆さんが様々な努力・苦労・意志・誇りを持って高速道路を始め、多くの人々を守っていることを実感することができました。
こんな素晴らしい機会をいただけて本当にありがたいと思います。またそんなNEXCOの皆さんの想い・情熱を多くの皆さまにぜひお伝えするお手伝いをしていきたいと思った一日でした。

関越トンネルのツアーは来年度の実施を計画しております。また決まりましたらこちらでもご報告させていただきます!